カテゴリ:病院建築



みとよ市民病院の医療機器
病院では、医療情報システムと同時に医療機器(※)も重要な要素だ。みとよ市民病院では、株式会社医療開発研究所が大成建設株式会社と密接に連携し、医療機器を選定・導入した。プロセスとCMの役割について、同社シニアマネージャーの水島啓吾氏に話を聞いた。

みとよ市民病院の医療情報システム
病院では、電子カルテを中心とする医療情報システムが欠かせないが、建替えのタイミングでシステムの新設・更新が発生する。その際、円滑な運用開始のために重要なのが、職員の習熟に必要な準備期間の確保だ。みとよ市民病院ではどのように開院に向けた整備を行い、どのようにして工期を厳守したのか、大成建設株式会社エンジニアリング本部デジタルファシリティソリューション室室長の小野田拓也氏と同室シニアエンジニアの加藤輝彦氏に話を聞いた。

病院のCM(コンストラクションマネジメント)とは
CMとは、発注者の代行者であるCMr(コンストラクションマネジャー)が、中立性を保ちつつ、計画・設計・施工の各段階において設計・施工の発注方式の検討、工程管理、品質管理、法令遵守などの各種マネジメントを行う手法を示す。CMの導入により、基本構想や基本計画を踏まえた設計・施工での最適な発注方式の採用やスケジュール・予算の超過防止が可能となる。持続可能な病院づくりに有効として総務省も推奨しているが、具体的な内容や効果が報告される機会は少ない。こうした状況を鑑み、本稿では病院再生におけるCMの役割を特集する。

みとよ市民病院の建替え➊
病院設計 · 2021/03/31
本稿では、自治体病院再建の好例として、香川県三豊市立永康病院の建替えについてレポートする。 まず、同市の政策アドバイザーである伊関友伸氏(城西大学経営学部教授)から寄稿いただいた。建替えの経緯からローコストの病院建築までが詳細に述べられている。続いて山下市長には、要所における政治判断や健康まちづくりについて、建替えが進む永康病院の潟中病院長と清水看護部長には目指す病院の姿と病院再建の主なポイントについてインタビューさせていただいた。さらにプロジェクトを受注した株式会社石本建築事務所と大成建設株式会社の担当者の方々には、プロポーザルでのやり取りや設計、施工の内容についてお話しいただいた。

みとよ市民病院の建替え❷
病院設計 · 2021/03/31
本稿は、筆者が政策アドバイザーとして協力している香川県三豊市の市立永康病院の病院建替えについて現状報告を行うものである。地方の自治体病院で病院建物が老朽化しているものの建替えに躊躇している病院は少なくない。特に地方の病院は医師や看護師など医療人材の不足が深刻で、病院収益を悪化させ、病院自体が縮小均衡、最終的には消滅のサイクルに入っている病院も多い。市立永康病院も、そのような病院の一つであった。

みとよ市民病院の設計と施工
病院設計 · 2021/03/31
栄康病院の建替えに向けたECI方式のプロポーザルでは、株式会社石本設計事務所が設計を、大成建設株式会社が施工を受注した。本稿では担当者に評価のポイントについてインタビューした。

公立置賜南陽病院の設計と施工
病院設計 · 2021/03/02
 公立置賜南陽病院は公立置賜総合病院のサテライト医療施設として位置付けられた病院で、1968年に山形県南陽市に鉄筋コンクリート造4 階建て、延床面積約11,000 ㎡規模で建設された病院だ。公立置賜総合病院で急性期治療を終えた患者の受け入れとともに、外来治療や人工透析を実施するなど、地域医療の中核を担ってきた。  今回の改築計画は、建設から45 年以上が経過した既存病院の老朽化や、団塊の世代が後期高齢者になる将来の医療環境を見据えて、現敷地内の北側に改築を進める事業である。